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中年以後

ちょっと楽しみな近刊情報 :伊藤まさこさんの「ちくちく針仕事」、ウーウェンさんの「わが子が育つ家族の食卓」、「リサとガスパールのデザートブック」。

曽野綾子さんの 「中年以後」 (知恵の森文庫)。
母に薦められて読みました。
自分が中年以後にあてはまる年齢になったのだという驚き!この本は老年への準備の本でもあるようです。
同じ年代でも、今子育てまっさかりの方は、お子さんがまだ小さいのにこの考え方はどうかと思うのですが、子育てしてない自分としては、いつでも老年の準備にとりかかれる感じなんですよ・・・だからなのか、両親と妙に気が合う(笑)。

さてこの本、著者の曽野さんは敬虔なクリスチャンで、自分は無宗教だから読み方が浅くなってしまうのはしかたありません。読み終わるのに時間がかかったけど、読んでよかったという気持ちは大きく、でも何を得たのか心の中を整理するのにも時間がかかりました。著者のすじとは少し違うかもしれないと思いながら、私なりに思いを深めました。




中年ともなると、誰でも葛藤や悲しいこと、人によっては絶望や大きな挫折を経験していると思う。それをいつも表面に出して生きてるわけじゃないから、心のどこかで、その人の後ろにあるであろう痛みは暗黙に了解しつつ付き合う。そういうお付き合いができるとほっとするのは、誰もの共通の思いではないだろうか。

痛みを全部話すことで、必ずしも理解しあえるとはいえないのが難しい。その痛みの大きさは人によって違うし、自分が痛みをしっているから誰をも理解できるとは限らないし、よっぽど感性が近い人とでないとそういう共感はできない気が・・私にはする。ネットやメールでそれを簡単にできるように錯覚してしまうのはとてもあやういことのように思えてしまう。

あえて人の痛いところばかりをついてくるとか、負の部分でこそ安心と信頼が生まれるという思い、自分の痛みには敏感だけど人のは無関心だったり、逆にこの年になって全く痛んでないという人との付き合いは、けっこうつらいものがある。以前はそういう付き合いに真正面からまじめに取り組んでいたけど、最近はスタコラと逃げるようになった(笑)。今は、それでいいのかなと思っている。でもこれはある程度強さを持った中年以後にしかできないことで、老年にさしかかればまた変わってくることなのかもしれない。

それから、「幸せの量は誰も同じようなもの」という説にも、そうかもなーとは思っていたけど、絶対そうなのではないかと思い始めている。上も下もなく、ただ自分が居たいところにいればいいと実感するのに、私はわりと時間がかかったけれど。

中年以後って楽になれてステキだな・・・私はこの本を今の自分の生活に合わせ、都合のいい解釈で読みましたが、とても印象的な本でした。
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by tsnote | 2005-06-21 21:04 | 料理本情報